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粕漬
古くから米の産地だった佐賀平野。鍋島藩はその米を活かした酒造りを推奨し、明治期には佐賀県内に700軒もの酒蔵があったそうです。
盛んな酒造りは、その副産物である酒粕を豊富に供給します。
その恩恵を受けた有明海沿岸部では、水揚げする魚介類を酒粕に漬け込み保存するようになりました。
酒粕ごと食べる粕漬け、ということに驚かれることも多いのですがおそらくこのような豊かな酒造りが背景にあったのだと思います。
現在、竹下商店が扱っている酒粕はそのほとんどが純米酒、あるいは吟醸酒・大吟醸酒として造られたもの。
上質なお酒を目指す丁寧な上槽工程は、お米の旨味と香りをたっぷりと酒粕に残しています。
そんな酒粕をさらに常温下で再度発酵させ、熟成。引き出された豊かな香りと味わい、漬け込んだ具の様々な食感と味のハーモニーをお楽しみください。