蟹漬に関する史料の翻刻

竹下商店は自社の歴史を調べることが好きです。

蟹漬について。ゆずこしょうについて。粕漬について。
有明海水産物の盛衰について。
社名に冠する「竹下」一族のことについて(会社の名前は「竹下」ですが現在事業を担っているのは「三木」家というねじれが。約50年前岡山から移住して承継しました)。

会社に残る断片的な資料をまとめ、町に残る史料にあたり、ときに町の古老を訪ねて聞き書きを行っています。
今回はその中から一つの成果をお届けします。

さて佐賀県には歴史資料に関してとても便利なデータベースがあります。
佐賀県立図書館データベース

早速検索窓に「蟹漬」と入力、表記ゆれもよくあることなので「がんづけ」「がん漬」「かに漬」あたりも含めて検索します。
佐賀県立図書館データベース- 横断検索

そうすると目に飛び込んでくる「鬼丸北川家資料」。佐賀市鬼丸地区にある北川家に所蔵されていた資料群ということでしょうか。

その中にある
水町権三郎書簡(①図北08678 22-12051)
馬渡多蔵書簡(①図北08694 22-12067 / ②図北08696 22-12069 / ③図北08697 22-12070 / ④図北15369 22-18742)
・・・を開いてみても一体何が書いてあるのかちんぷんかんぷん。

そこで今回はこれら書簡のうち手紙部分が確認できた①、②、③、⑤について、現代で読める文字に変換を行う翻刻作業に取り組みました。
(「翻刻」についてはこちら)
取り組んだといっても研究者の方、書家の方にお頼りするばかりでした。本当に多大なご支援を賜りました。誠にありがとうございます。
お名前やご所属に触れることについては固辞されておりますので、こちらで言及させていただくのみとさせていただきます。

何回かに分けて更新を行おうと思います。
手紙自身の時系列で以下の順に。
馬渡多蔵書簡 ④図北15369 22-18742 (明治33年9月24日)
馬渡多蔵書簡 ②図北08696 22-12069 (明治42年7月14日)
馬渡多蔵書簡 ①図北08694 22-12067 (明治42年7月17日)
水町権三郎書簡 ①図北08678 22-12051 (明治42年7月22日)